絶妙な関係のブラックジャックと琵琶丸のお話
ブラックジャックといえば、カードゲームのことを思い出します。
しかし、それをタイトルに漫画にしているのが、ブラックジャックです。
直接カードゲームをやっている描写はありませんが、漫画の表紙にはこれを使っているようです。
おそらくは主人公のくろおと皮膚移植をしてもらった黒人の方の、肌を縫い合わせているから、そういったタイトルがついた模様です。
この作品は、こうした人種に関するものや、身体障害者に関する内容が結構多いのが特徴で、今回例を挙げる琵琶丸の話もそれに当たります。
彼は按摩や針の技術によって、大勢の人を救っていきます。
しかも料金を取らないので、対比する主人公と対立するのですが、その鬩ぎ合いが実にすばらしかったのです。
対立するものの、結局のところはお互いを認め合っているのは、まさにゲームを見ているかの感覚に陥ったものです。
作者は身体障害者や、人種の問題を結構出しますが、だからといってプロパガンダがあるわけではなく、ニュートラルなないようですから、好きです。